スペインのレザートップブランドといえば『LOEWE(ロエベ)』
ロエベと言えばスペインの誇る約170年の歴史をもつ名だたるブランドの中でも最古のラグジュアリーブランドのひとつ。
革製品では仔羊皮を独自の手法でなめしたナッパ素材がロエベの代名詞。素材、品質、技術、全てにおいて最高ランク。継承されてきた職人の熟練の技の光る製品は年齢問わず愛される所以かもしれない。
現在はLVMHグループ傘下に入り事業を展開している。LVMHグループにはロエベの他にルイ・ヴィトン、セリーヌ、フェンディ、クリスチャン・ディオール、エミリオ・プッチなどが名を連ねている。
LOEWE(ロエベ)人気ラインナップ
アイコンバック『アマソア』
1975年に誕生したロエベのアイコンバック。
封建的な時代に誕生したこのバックは当時の女性たちを新しい時代へと解放した。
60以上のパーツからなるこのバックは今も変わらず女性たちから指示され、2012年からは限定店舗にて自分だけの”アマソナ”をカスタム出来る「アマソナ・アトリエ」がスタート。今もまだ変わらぬ人気を誇るアイコンバック。
『フラメンコ』
柔らかいロエベのレザーだからこそ表現出来る風合い。
サイズ、カラー共にバリエーションがありアマソナとは違ったテイストを楽しんで頂けるフラメンコ。
タッセル部分が特徴的なバックで人気のバックのひとつ。
LOEWE(ロエベ)の歴史
1846年スペイン人の革職人数人により皮革工房がマドリード市内のロボ通り(現 エチェガライ通り)に開かれたのが始まり。
当時は、バッグ、財布、葉巻入れ、フレーム、コインケース、煙草入れといったレザー製品のみからスタートする。
1872年、ドイツの革職人であったエンリケ・ロエベ・ロスバーグがこの工房を訪れ、職人の技術、素材や品質の高さに感銘を受けパートナーとして工房で働き始める。
彼らの製品はマドリードの貴族たちを魅了するようになり、工房も拡大していき、1892年当時の流行発信地であったプリンシペ通りに工房を併設した店舗E.ロエベブティックを開く。この頃より全製品にLeather Goods Factory(レザーグッズファクトリー)というエンブレムを施す様になり、婦人用ハンドバックの制作もスタートする。
1905年には王室御用達の称号を得る。
品質の高いラムレザーの多いスペインにおいてもロエベは、最高級の厳選されたレザーを使用すると共に、代々卓越した最高の技術を職人たちに継承し世界で最も長い歴史のあるラグジュアリーブランドのひとつとして現在知られる様になる。
その後バルセロナに2店舗目をオープンをはじめ、国内の主要都市に店舗をオープンしていく。それに伴い1949年主要工場も建設。ここからトラベルグッズ、靴など製品のラインナップも増え更に事業を拡大していった。同じ時期、ウィンドウ・ディスプレイという概念のなかった時代にロエベはいち早く半円形のウィンドウをデザイン、この洗練されたイメージが更にロエベのイメージを確立しこのグラン・ビア店にはヨーロッパ各地から貴族が訪れ、ゲストブックにはグレース・ケリーなど名だたる名前が連ねられていた。
1965年4代目エンリケ・ロエベ・リッチが事業に参入したことをきっかけにウィメンズ・プレタポルテをスタートさせカール・ラガーフェルドらをデザイナーに向かえ1970年代には海外進出も始める。その後1983年よりメンズ・プレタポルテをスタートさせますます事業を拡大させていく。
1996年には、ルイ・ヴィトンなどの多数の高級ブランドを傘下にもつLVMHグループの傘下に入り、レザー製品とプレタポルテの2分野を中心に事業展開を進めている。
2014年にはロゴを一新しまた新たなロエベをみせてくれそうだ。